merry go round

文章を書くのはあまり得意ではありません

ブレスの歌詞に新藤晴一って書いてあった

ポケモン主題歌「ブレス」がハルイッティさんのラジオでOAされました。

いやあ、カメレオン・レンズとかいう、「ポルノの魅力丸ごと赤ワインソース煮込み 色気のマリアージュ」的な最強シングルの直後だったから、どんな曲が来てもこりゃ勝てねえゾと思ってたんですけど、すみませんでした。心配要りませんでした。

一度聞いただけだから正確に歌詞わからないけど、もはや歌詞に「新藤晴一がかきました」って書いてありました。しかも油性ペンの太い方で。「新藤産ポジティブポップと皮肉のフリカッセ 瀬戸内レモンの香り タイアップに寄せて」って感じ。

 

爽やかで洒落たサウンドに乗せるのは「頼んでもないのに背中を押す」ヒットチャートへの皮肉。揺るぎない「100万人のために歌われたラブソングなんかに僕は簡単に想いを重ねたりしない」精神が感じられてグッと来るものがある…。

全体としてはポップでポジティブな内容なのだけど、「君は君のままでいい」という常套句的な言葉が、歌詞全体を見るとまた違った重さを持って感じられるさすがの晴一節。一筋縄ではいかない書き方をする所最高に好きです。

 

余談ですけど、「けして明けない夜も 振り続けてやまない雨も このろくでもない世界にはある」と歌ってくれるのを、私は「優しさ」だと思っていて、そういうところがこのバンドの魅力だとも思います。
さらに余談だけど、私新藤さんが「明日はいい日さ」的メッセージソングをあまり書かない(好まない)理由に共感していて、去年の「音楽と人」読む限りそこが昔からブレていないようで「好き…」ってなりました。

ヒットチャートに「明日はいい日さ」と歌われたところで、そんなの誰が決めたんだ!無責任!っていうのが彼の持論。「明日はいい日さ」と言い切ってしまうのは簡単で、だからこそ少し冷たい。と、思ってしまう私は完全に新藤思想に侵されている。。

 

今回の「ブレス」もそんな新藤思想が垣間見える一曲なんじゃないかな、と思ってます。彼は言いました、「ポップすぎる歌詞をつけてしまうとポケモンの世界に飲まれすぎてポルノが書く意味がなくなってくる」と。その言葉通り、映画の世界観に合いそうなひたすらポップな曲調の中でもポルノ色がしっかり感じられます。

前にも書いた記憶があるけど、彼ら本当に毎回タイアップ先の求めるものと、ポルノとしてのアピールのバランスが上手いよね。そしてポップソングをポップソングとして書くのって実際メチャクチャに難しいと思うんだけど見事にやってのけてる。同時に、数年前の彼らにはもしかしたら出来なかったかも知れないなと思います。一体どこまで進化するんだ…???おぉーくわばらくわばら

 

ブレスっていうタイトル、てっきり「岡野くん歌ってる時いつブレスしてるんだ?肺活量ヤバない?」っていう意味かと思ってたらどうやら違ったみたいです。ブレス、その真意は是非に音源と歌詞カードにて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!